フェイスリフトでたるみ取り

顔のたるみ改善にはフェイスリフトが適しています。特に頬の部分には、「ミッドフェイスリフト」、「頬・頚部リフト」があります。

ミッドフェイスリフトとは?

ミッドフェイスリフトの手術方法には、アプローチする深さによって2つの方法があります。術式の選択は患者様の状態に応じて決定します。

1)骨膜下リフト(Subperiosteal midface lift)
側頭部からアプローチして、頬骨弓骨膜を切り離し、骨膜下の剥離を進めます。そして、上顎骨(上あご骨)で骨膜を切り離し、頬骨筋の始まりの部分ごと引き上げます。

2)複合リフト(Composite rhytidectomy)
下眼瞼(下まぶた)と側頭部からアプローチしますので、引き上げ方向は垂直と横方向になります。
中顔面のSMAS(筋膜)を用いて引き上げる方法です。

たるみ,取り

コメカミ毛髪内に約3~4cmの切開を行い、眉毛外側、目尻、(ときにミッドフェイス)も改善します

手術法は以下のように行なわれます。
側頭部における皮膚切開は毛生え際切開を多用し、浅側頭筋膜上で剥離を行ないます。この層は前頭枝(神経)を含まないので頬骨弓を越えて頬骨靭帯(zygomatic ligament)の切離が可能です。眼輪筋(目の周りを楕円状に囲んでいる筋肉)の外側縁でSOOF(スーフ=眼輪筋の裏面にある薄い脂肪層)の層につながり、そこから大頬骨筋膜の起始部を確認しながら筋体と脂肪層の間を口唇に向けて剥離します。頬上部の脂肪(malar fat)の引き上げに抵抗を感じる場合は上唇挙筋の方向に剥離を進めて頬上部の脂肪との接合部を剥離すると挙上が容易となります。その後SOOFから頬上部の脂肪を吊り上げることがミッドフェイスリフトではもっとも大切なのですが、ナイロン糸を用いて3針ほど吊り上げ縫合を行い、深側頭筋膜に固定を行ないます。


頬・頚部リフトとは?

従来より行われてきたSMAS法は比較的に簡単で安全な手術法ではありますが、頬部(特に鼻唇溝)に関してはその効果の程度、持続性に限界があります。その理由はSMASと大頬骨筋との結合部における解剖学的関係、リテイニング・リガメント(retaining ligament)の存在によるためです。
SMASを耳前部だけで引き上げ効果を出すには、東洋人のような頬骨、えらが張っている顔面骨格をもつ人種には難しいものがあります。そこで当院では頬骨隆起部(malar eminence)を境にSMASに対する引き上げ固定法を2つに分けて考えています。
SMAS前方部(頬中央部)ではSMAS折りたたみ(SMASplication)を行い、SMAS後方部(耳前部)ではSMAS切除(SMASectomy)を行います。次にリテイニング・リガメント(retaining ligament=靭帯)を切離することにより皮弁の可動性がよくなり、後上方への引き上げ効果は大きくなります。しかし切開創での縫合のみで引き上げた皮膚を支えることには限界があります。切離した咬筋(そしゃく筋の一つ)のリガメント、頬骨(ほほぼね)のリガメントを皮弁引き上げ位置でSMAS側に固定することにより、創部緊張が緩和され、傷が早期から目立たず、効果の持続性も改善されます。
手術は多少複雑ですが、その安全性、効果を考えた場合には大変すぐれた術式となります。

たるみ,取り   たるみ,取り


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